ペット葬とは 事前準備と葬儀後の流れをわかりやすく解説!

ペット葬とは-事前準備と葬儀後の流れをわかりやすく解説!

この記事では、ペット葬の事前準備と葬儀後の流れについて、わかりやすく解説しています。飼い主さまにとっては、どんな仕草も愛おしくずっと一緒に暮らしたいペットですが、どんなに大切にケアをしても必ずお別れのときはやってきます。ペットの新しい世界への旅立ちを暖かく見守るために、手元供養の注意点も詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ペット葬とは

ペット葬とは、ペットが亡くなったときにこれまでの感謝と変わらない愛を伝えるために、人と同様に葬儀、火葬を行い納骨堂に納骨するまでの一連の儀式をいいます。

以前は、自宅の庭に土葬あるいは焼却場で焼却するのが一般的でしたが、ペットを家族の一員として捉え、いつまでも心の中で大切な記憶を残していけるように、近年では多くの飼い主さまがペット葬を行っています。

ペットの葬儀にあたり事前に準備しておくこと

ペットが亡くなってしばらくは深い悲しみが訪れるため、落ち着いて葬儀の手続を進めるのは難しいでしょう。お別れのときが近いと感じたら事前に準備しておくことは、これまでずっとそばにいてくれたペットに心からの感謝を示すことにもつながります。

葬儀場の候補を選ぶ

飼い主さまのお考えや、お住まいの環境によっても最適な葬儀場は異なるため、選ぶときのポイントをご紹介します。

ペットのご遺体を預かってくれるか

ペットが亡くなった後も少しでも長くそばにいたいと考える飼い主さまがほとんどです。葬儀社によっては、希望すれば保冷剤(ドライアイス)を提供してくれるところもありますので、一度相談してみることをおすすめします。
なお、涼しい環境が用意できない場合や、ペットのご遺体を安置するスペースがご自宅にない場合には、葬儀社で預かってくれるか確認しましょう。

ペットのご遺体を預かってくれるか

ペットのご遺体を自宅まで迎えにきてくれるか

葬儀社の中には、ペットのご遺体を自宅まで迎えにきてくれるサービスがあります。飼い主さまが運転免許を持っていない場合や、大型のペットで運搬ができない場合には、有効に活用できるでしょう。

移動火葬車で訪問し、自宅スペースでペットの火葬をしてくれる「訪問火葬」もありますが、近隣住民から苦情を受ける恐れもあるため利用する場面は限定されます。

個別火葬か合同火葬か

合同火葬では、他のペットのご遺体と一緒に火葬を行いますが、火葬後は複数のペットのご遺骨が混ざってしまうため、そのまま共同墓地に埋葬されるのが一般的です。自らお骨上げをして、ご遺骨と一緒に自宅に帰りたい場合には、個別火葬を選びましょう。

なお、個別火葬には火葬に立ち会いお骨上げを行えるケースと葬儀社に収骨まですべてを任せるケースがあります。

ペット専用の墓地や納骨堂があるか

納骨をご検討している方は、葬儀社でペット専用の墓地や納骨堂が用意されているか確認が必要です。

ペット専用の墓地は、費用面でかなり高額になる欠点がありますが、人の場合と同じように骨壺を個別墓に埋葬するため、将来お墓を移動することやご自宅に一緒に帰ることも可能です。

ペット専用の墓地や納骨堂があるか

副葬品を選ぶ

亡くなったペットが新しい世界でも、幸せな毎日を過ごせるように、大好きだったもの、いつも身につけていたものを一緒に火葬することができます。

火葬できる副葬品として、汁の出ない「ごはん」や「おやつ」、「お花」、「手紙」、「飼い主さまの髪の毛」、「薄手のお洋服」などが挙げられます。

ただし、「ぬいぐるみ」「おもちゃ」「写真」などの副葬品は、火葬場の炉の性能によっては業者から断られる可能性があるため事前に確認しましょう。

副葬品を選ぶ

当社、株式会社シービーサービスでは、ペット⾷育協会の上級指導⼠が監修したペットが大好きなごはんをご用意しています。火葬時の副葬品としてもご利用いただけますので、ぜひ以下のURLよりご覧ください。

CBSケータリング ペット葬⽤ ペットのごはん

https://www.cbs-catering.com/tabidachi-gohan/

ペット葬後のご供養の流れ

ここでは、ペット葬後のご供養の流れについて解説していきます。ペットの納骨のタイミングには特に決まりがないため、ご家族の皆さまが納得できるまで話し合い最もふさわしい方法を選びましょう。

火葬後に納骨

火葬が終わった後に墓地や納骨堂にそのまま納骨する方法です。依頼するサービスによっては、火葬から納骨までの一連の手続がセットで提供されているものもあり、別々に依頼するよりも低価格で利用できることがあります。

四十九日に納骨

人と同じように、四十九日や一周忌などの忌日に納骨を行うことも考えられます。火葬と納骨を別々に行うことで料金は少し高くなりますが、家族の一員として、ペットを尊重したい気持ちが強い飼い主さまにおすすめです。

近年は手元供養も多い

近年、ご遺骨を自宅で保管する「手元供養」を利用される飼い主さまが増えてきました。長い年月を過ごした、ペットにとって愛着のあるご自宅で、ご家族の皆さまがいつも身近で見守っていられるメリットがあります。墓地や納骨堂に納骨した場合には会える機会も限られるため、毎日感謝の気持ちを伝え、供養したいとお考えの飼い主さまに適しているといえるでしょう。

近年は手元供養も多い

手元供養の注意点

手元供養では、ご遺骨を骨壷に納めて、自宅に用意した仏壇に置いて供養しますが、湿度に弱くカビが発生しやすいため注意点をご紹介します。

密閉性の高い骨壺を選択する

骨壺には、サイズ、形状、材質の異なるさまざまな種類が販売されていますので、ご遺骨をカビから守るために、密閉性・防湿性の高いものを選びましょう。また、万が一衝撃が加わって破損してしまうのを避けるため、耐久性もあると安心です。

密閉性の高い骨壺を選択する

グッズなどで防カビ対策をする

骨壺は底の部分に湿気がたまりやすいことから、一度ご遺骨を取り出して底に吸湿剤を敷き、その上にご遺骨を置いておくのもカビ対策に有効です。また、骨壺の蓋の部分のすき間が気になる場合には、ご家庭で使用している普通のテープで密閉するのも効果があります。

グッズなどで防カビ対策をする

ときどき風・太陽の光に当てる

ときどき骨壺の蓋を外して、風や太陽の光に当てることで、骨壺内にたまった湿気を飛ばしましょう。その際には、設置した吸湿剤を交換して引き続き湿気を抑えるのが重要です。心地よい風に吹かれ、太陽の光の中で穏やかに過ごすペットを想うのも供養につながります。

ときどき風・太陽の光に当てる

ご遺骨に素手のまま触れない

カビは、私たち人間であれば誰の手にも存在しているタンパク質やミネラルなどを栄養素として取り込み成長していきます。このため、メンテナンスなどでご遺骨に触れる必要がある場合には、必ず殺菌したゴム手袋を使用しましょう。素手のまま触れると、防カビ対策の行為が逆にカビを育ててしまうことになりかねないため注意が必要です。

粉骨してもカビは発生する

火葬後には、ご遺骨を粉骨する飼い主さまもいらっしゃいます。この場合、直接手で触れる機会は減りますが、カビが発生する可能性があるため粉骨しないとき同様に対策が必要です。粉骨後のご遺骨を真空パックで保存すると、カビ対策に大変有効です。

ペットのご遺品の整理

ここからは、ペットが亡くなったあとのご遺品の整理方法について3つご紹介します。

ペットの火葬時に一緒に火葬する

ペットのご遺品の中には、ペットの火葬時に一緒に火葬できるものがあります。手元に残らないため寂しい気持ちは残りますが、気持ちの切り替えが可能です。また、ペットが新しい世界でずっと大好きだったおもちゃで遊ぶ姿を想像しながら想いをはせれば供養にもつながるでしょう。

ずっと手元に置いておく

大切なペットが毎日を過ごしたケージや、いつも遊んでいたおもちゃなど、思い入れが強いご遺品はどうしても処分できないという飼い主さまもいらっしゃいます。気持ちの整理がつくまで、ずっとそのままにしておくのも飼い主さまご家族の自由です。いつも身近に感じていたいとお考えの飼い主さまは、ご遺品を収納ケースなどにまとめてしまっておくこともできます。

ずっと手元に置いておく

動物愛護団体などに寄贈する

ペットのご遺品を動物愛護団体などに寄贈することも考えられます。愛護団体の保護下にある動物たちのためにこれからも有効に活用されれば、亡くなったペットもきっと理解し、喜んでくれるでしょう。

まとめ

この記事では、ペット葬の事前準備と流れ、手元供養の注意点、ご遺品の整理方法などについて解説しました。

同じ時間を過ごし、大切な思い出を共有したペットとの別れには深い悲しみがありますが、これまでの感謝とこれからも変わらない愛を伝えるために、心から供養してあげることが重要です。ペットの新しい世界への旅立ちを見守るとともに、これからもずっと記憶に残るように、当記事を参考にペット葬についてご検討ください。